小さな町の大きな挑戦。鳥取市吉岡温泉町「一ノ湯」

いま鳥取県のサウナがアツい。昨年の ネイチャーサウナ のオープンや有名熱波師、 五塔熱子 氏の鳥取移住などなにかと話題が絶えないが、この度新たなサウナが鳥取市は吉岡温泉町に誕生する。
今回舞台となるのは吉岡温泉町にある「一ノ湯」という温浴施設。
テントサウナを中心に、温泉、地元料理、木工ブランドから観光まで、さまざまなコンテンツをつなぎ合わせた新しいスタイルをサウナタイムがプロデュースさせていただいた。
4月8日から始まった吉岡温泉の新たな挑戦。温泉街ならではのテントサウナの楽しみ方を紹介する。

美肌伝説の吉岡温泉

吉岡温泉会館 一ノ湯 」は、鳥取駅から車で20分ほどで着く小さな温泉街、吉岡温泉町の一角にある温浴施設。ここで入浴することができる源泉は、遡ること1000年以上前、応和2年からある言い伝えがある。
顔に悪瘡(大きな腫れ物)ができた娘を不憫に思った地元の資産家が、満願の夜に田を掘ると薬師如来像とともにお湯が出てきて、そのお湯で娘の顔を洗うとみるみる悪瘡がひき、元の美しい娘に戻ったとのこと。
そこから吉岡温泉の源泉は「美肌伝説の湯」と呼ばれ、とりわけ多くの女性観光客から親しまれている。
その源泉は53℃とかなり熱く、手触りがやわらかくゆっくり肌に浸透していく泉質が特徴。
そんな独特の源泉をもつ吉岡温泉の温浴施設「一ノ湯」が、鳥取市では常設が珍しいテントサウナを2台、施設の入り口に設置した。
「ただテントサウナを設置しただけ?」と思うなかれ。吉岡温泉だからできるテントサウナの楽しみ方を、ここでは味わうことができる。

アウトドアサウナの課題を克服

設置可能な場所ならどこでも気軽に楽しむことができるテントサウナ。それゆえ、様々な場所でテントサウナのイベントが行なわれてきた。 その中で、アウトドアでテントサウナを楽しむユーザーから、下記三つの屋外ならではの課題をしばしば聞くことがある。

①インフラの課題

アウトドアでテントサウナを楽しむ場合は、更衣室やトイレなど、サウナに必要なインフラを整えることがなかなか難しい。

②飲食の課題

屋外だからこそできるバーベキューなどもあるが、基本的に厨房施設などが無い場合が多いため、安定した飲食の提供が難しい。

③湯船の課題

アウトドアの場合、サウナ→水風呂→外気浴、となるためどうしても体が冷えてしまう。一連のアウトドアサウナの後に、湯船で体を温めたいという声もよく聞く。

アウトドアのテントサウナだからこそ楽しめる価値は多々あるが、初心者にもより楽しんでもらえるよう、一ノ湯は上記課題を全て解決した。
インフラの課題に関しては、ここはそもそも温浴施設なので、広い更衣室も、

パウダースペースもトイレももちろんある。

飲食は後ほど詳しく紹介するが、施設のすぐ目の前にある古民家カフェ「 パーラー株湯 」で、ドリンクもフードもオーダー可能。テントサウナの休憩スペースで食べることができる。

テントサウナが終われば、施設内の温泉で冷えた身体をしっかり温めることができる。
身体の芯まで浸透する美肌の湯が最高に気持ちいい。

一ノ湯で楽しめるテントサウナ

テントサウナは、おなじみロシア製3層式の MORZH 。 テントサウナ内でも100℃を超える耐熱性があり、薪を熱源としたプリミティブなサウナを楽しめる。

ロウリュは「美肌の湯」の源泉をそのまま使用。
蒸発された源泉を浴びていると、サウナに入りながら温泉に包まれるよう。

クールダウンは特設水風呂へ。

外気浴はプール目の前のデッキチェアで。
この、サウナ→水風呂→外気浴、が省スペースで実現できるのも嬉しい。

食事もお土産も一味違う!

サウナの合間の食事は、一ノ湯の目の前にある古民家カフェ「パーラー株湯」でオーダーし、外気浴スペースで食べることができる。
今回、一ノ湯のテントサウナ設置を記念して、サウナにあうサウナめしを特別に開発。ほとんどのメニューが300円ほどとかなり嬉しい価格設定。

看板メニューは「鳥取和牛ステーキ」
歯応えのしっかりあるステーキとビール、枝豆がついた「鳥取和牛ビールセット」は980円!

おみやげには、ケヤキをメインで扱った吉岡温泉発のラグジュアリーアウトドアブランド「 Nogake 」のオリジナル木工アイテムがおすすめ。
吉岡温泉町に工房をもち、全国に発進するこのブランドは、重厚な持ごたえのあるタンブラーやククサにくわえ、ラドル、サウナマットなどのサウナ専用アイテムも豊富。

一番人気はオリジナルサウナマット。贅沢にもケヤキをふんだんに使い、コンパクトに折りたためる代物。様々なサウナ施設で重宝しそう。

温泉街全体を楽しもう

サウナの箸休めに温泉街をそぞろ歩くのも楽しい。
足湯スポットや桜並木など、温泉街らしい風情ある街並みを楽しめる。

どうせならさくっとハイキング。山の中をぐるっと回れるハイキングコースもあり、所要時間は20分程度でちょうどいい。

山頂からは壮観な景色を楽しめる。歩き疲れたらまた戻ってサウナへ。途中、ベーカリーやリラクゼーションサロンなど立ち寄りながら温泉街を目一杯楽しめる。

テントサウナの課題を克服し、温泉ロウリュやサウナめし、木工ブランドなど独自のつよみを生かし、散策など温泉街全体を楽しんでもらう、サウナを中心とした観光開発でたくさんの人に吉岡温泉に訪れてもらい、そして独自のサウナタイムを楽しんでもらう。
小さな町の大きな挑戦は始まったばかり。次の連休に、少し足を伸ばして温泉街の空気を味わいに来てみては?