サウナ銘店探訪3 サウナしきじ 奇跡の水風呂のある静岡のサウナ

絶賛放送中のドラマ「サ道」の第6話でロケ地となった、静岡県静岡市にある「 サウナしきじ 」。「サウナの聖地」と讃えられ、全国から多くのサウナーが遠征で訪れる。昭和レトロなこのサウナ施設に、聖地と言わしめるどんな秘密があるのかを探った。

サウナしきじを聖地と言わしめる理由は奇跡の水風呂

サウナをフレンチフルコースに例えるなら、サウナ室は前菜、水風呂がメインディッシュで休憩がデザート。そう言うサウナーは多いだろう。それくらい、サウナにとって水風呂というのは重要なものになる。 サウナしきじ が多くのサウナーから聖地と称されている理由、それはその水風呂にある。サウナしきじの水風呂が多くのサウナーから愛され、そして「奇跡」と言われるその深い理由とは…。

ポイント①人の力で最高の水質を。迫力の滝と浴槽からジャバジャバとあふれ出る圧倒的水量

サウナしきじの浴室に入ると、まずは驚くのが「滝の音」。浴室にJAZZのBGMが流れているのだが、それをかき消すほどの轟音が響き渡っている。その滝は天井から猛々しく水風呂めがけて落下していき、大きなしぶきをあげている。実はこれが、水風呂をより気持ちの良いものにしている所以なのだ。滝が水面に落下することによりその衝撃でしぶきがあがり水の中に酸素が生まる。酸素を多く含んだ水は、よりかろやかでやわらかい水質へとなる。何より、滝がものすごい水量なので、水風呂に飛び込むたびに水が浴槽からあふれかえって最高に気持ちい。まずは構造からして、サウナしきじの水風呂は最高峰レベルなのだ。

ポイント②天然の力で最高の水質を。駿河の自然の中で育まれた天然水をそのまま使用。

そして、サウナしきじを聖地と言わしめ、奇跡の水風呂と称される最大の理由。それは、駿河の自然の中で育った地下天然の湧き水をそのまま使っているところにある。この湧き水が、市販されている飲料水の2倍から3倍のミネラルを含んでいるのだ。そんなとんでもない水質の上に、さらに滝を落とし酸素を含ませ水質をよくしている。天然資源に人の手を加えた、まさに最高峰の水質は、体へのあたりがとても軽くまろやかで、ほのかな甘みを感じる。この水風呂に飛び込めば、身体中が水を飲む感覚に陥り、全身が洗われた気分になる。なお、ここまで水質のいい水なので、給水口から直接水を飲むことも、持って帰ることもできるのだ。

ポイント③ 高温高湿体感温度は90℃超え。全身から毒素が抜ける感覚になる薬草サウナ

サウナしきじの良さは水風呂だけではない。サウナ室も水風呂を最大限に楽しませてくれるよう、とびきりのセッティングがしてある。高温低湿110℃越えのフィンランドサウナがメインだが、とりわけサウナーたちに人気なのが、高湿でありながら、かなり高い体感温度を実現できている「薬草サウナ」である。薬草サウナは、いわゆる湿式のサウナだが、よくある低温高湿のサウナ室とはわけが違い、サウナ室がとんでもなく熱いのだ。温度計は60℃をさしているが、湧き上がる蒸気のおかげで、体感温度は90℃越えと感じる。また、水風呂にも使っている天然の湧き水と、数十種類の薬草をブレンドした薬草サウナのため、サウナ室から上がると、全身の毒素が抜け強烈にデトックスした感じになるのだ。その体に天然の水風呂。サウナしきじに通うと全身が健康体になっていくのがよくわかる。

天然の湧き水を使い、水質を良くしているのに、さらに滝を落とし、大量の水を浴槽からあふれかえらさせている。天然の資源を最大限活用しながら、人の手を使いそれをより良いものにしている、「自然」と「人」の調和が実現できているからこそ、 サウナしきじ の水風呂は「奇跡」と言われ、そして「聖地」と讃えられているのだ。

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