フィンランドレポート【ハメーンリンナ編】

サウナが生活に密着している北欧の国フィンランド。サウナタイムのサウナーけたがフィンランド各地のサウナに行き、フィンランド独自のサウナ文化に触れてきた。その体験をフィンランドのみどころをふくめ4回にわたり徹底レポート。第1回目のラフティ編につづき、第2回目は歴史と自然のまち「ハメーンリンナ」

ハメーンリンナってこんなトコ

ハメーンリンナは、フィンランドの首都ヘルシンキから距離にして約100㎞。クルマで1時間半ほどで行くことができる。 1952年のヘルシンキオリンピック開催時に建てられた「オリンピックサウナ」や、雄大な自然をもつアウランコ自然公園。そして、まちの象徴となっているハメ城など、みどころの多い自然と歴史のまち。 フィンランドの第2都市といわていれるタンペレと、ヘルシンキのちょうど中間地点にあるので、観光アクセスとしても最適だ。

歴史がおりなす古城、ハメ城

ハメーンリンナを語る上で欠かせないのがハメ城。ハメ城は13世紀にスウェーデン人によって築かれた巨大な城。その後いくつかの改装が行われ、1837年から135年間は刑務所として使われていた。 城の敷地はかなり広く、古城独特の厳粛な雰囲気はそのままとなっている。城や建造物が好きな人には確実におすすめできるスポット。 城の内部。晩餐会などが開かれていた食堂。レンガ造りのため、わずかな音も城内に響き渡る。 当時使われていた鎧などが厳重に保管されている。今にも動き出しそう。

ヘルシンキオリンピック時に建てられたサウナ

ハメーンリンナで最初に体験したサウナはオリンピックサウナ。 1952年、フィンランドで行われたヘルシンキオリンピックで、ハメーンリンナが選手村だったため、出場選手のためにこのサウナが造られた。 アウランコ地域では一番古いサウナで、建物自体はコンパクトだが、シャワーや休憩室、更衣室やトイレなど設備はかなり充実している。 1952年からの歴史を感じる外観 サウナ室のベンチは2段で、天井が低くマイルドなセッティング。ストーブが温まると上蓋が開き、ロウリュが出来るようになる。 オリンピックサウナの裏手には湖があり、お決まりの湖ダイブがすぐに出来る。

洗練された北欧ブランド「iittala(イッタラ)」

サウナ、グルメ、観光、たくさんのみどころがフィンランドにはあるが、ショッピングも楽しみの一つ。とりわけ「北欧デザイン」といわれるインテリアなどのアイテムは、お土産にかなり喜ばれる。 ということで、ハメーンリンナ中心地からすぐ近く、日本でもおなじみのブランド、「iittala(イッタラ)」の工場見学へ。 イッタラとは、1881年にフィンランド、イッタラ村で創業された、ガラス製品や食器類を中心としたインテリアブランド。 日常生活で使えるアイテムでありながらも、独特の美しいデザインが特徴だ。 イッタラの工場。たくさんの職人さんたちが、黙々と制作に取り掛かっている。 イッタラの社員さんに許可をもらい、製造過程を撮らせてもらった。無駄のない見事な動き。 美しく特徴的なデザインの製品。リビングに置いているだけでも雰囲気がでる。 併設されたイッタラのアウトレットショップ。破格の値段でイッタラの商品が買える。お土産に最適!

フィンランドの高級食材はおどろきのアレ!

ここでフィンランドのグルメを紹介。フィンランドには美味しい海の幸が豊富にあるが、その中でもとりわけ高級食材とされているのがなんとザリガニ。 女性の手のひらサイズほどのザリガニが、金額にして一匹おおよそ8〜10ユーロ(日本円にして1000円前後)! 捕獲できるシーズンは1年で3ヶ月間しかないので、とても貴重な食材でもある。 ザリガニの殻をむいて、身をパンに乗せて食べる。弾力のある身はコクがあって白ワインとよく合う。フィンランドに行った際はぜひトライしてほしい。

暗闇のイブニングサウナで人生最大のととのいを。

ハメーンリンナの宿は、湖畔にある総合リゾートホテル「Petays Resort」。豊富なアクティビティや広々としたレストランなど設備がしっかり整っており、ホテルの屋内、屋外にもサウナがある。 ホテルには夜に着いたので、食事をすませイブニングサウナ。日本の真冬の夜なみの気温のなか、ホテルから少し歩いて屋外の湖すぐ近くのスモークサウナへ。 まっくらなスモークサウナ。巨大なストーブの横、階段を上がったところにベンチがある。ロウリュをすると、漆黒の室内に熱い蒸気と燻された香りが充満する。 夜の森の湖。周りは森林。明かりもなく、夜空と水平線が完全に溶け込み視界はまっくら。湖の前の桟橋に立つと、雄大な自然に少しゾワっと畏怖する。 水温は約5℃。入水する際は、細心の注意をはらって。 まっくらで極寒の湖からあがると外気浴へ。フィンランドの夜空は空気が乾いているせいか、星がとても綺麗。異国のサウナと雄大な自然から生還した外気浴。人生最大ともいえる、とてつもない「ととのい」を感じることになった。

まるでサウナのテーマパーク。「ヴァイキングサウナ」

ハメーンリンナ地区で体験した最後のサウナは「ヴァイキングサウナ」。森林の中にひときわ目立つ石造りの建物があり、ヴァイキングの衣装を着た明るい店主たちが笑顔で迎えてくれる。 「ヴァイキングサウナ」は、食事をする採暖室を中心にいくつもの特徴的なサウナ室が点在し、好きなサウナを自由にハシゴすることができる。 まずはスモークサウナ。石造りのサウナ室は窓も明かりもなく、外界からすっと遮断される。 サウナ室全体が透明なビニールに覆われたサウナ。サウナに入りながら、森に包まれたような気分になる。 かなり背丈のあるストーブが鎮座するログハウスのサウナ。ロウリュをすると蒸気の対流がすさまじい。 ヴァイキングサウナの中でもひときわ目立つ、船型のサウナ室。 船型のサウナ室に入ると、中にはサウナストーンがびっしりつまった巨大なストーブが待ち構えている。 思う存分サウナに入った後は、もちろんお決まりのコレ!

みどころの多い歴史と自然のまちハメーンリンナ。ヘルシンキやタンペレからもアクセスが良く、サウナ以外の観光めぐりも楽しい。ハメ城は城好きな方には本当におすすめ!

次回は、 フィンランド第2都市、公衆サウナが非常に多くサウナキャピタルといわれている「タンペレ編」。 どうぞお楽しみに!

取材協力: Visit Finland