フィンランドレポート【タンペレ編】

フィンランドは、人口550万人に対し300万個のサウナを有するまさに世界屈指のサウナ大国。サウナタイムのサウナーけたが、そんなフィンランド各地のサウナに趣き、観光やグルメのみどころをふくめ4回にわたり徹底レポート。前回のハメーンリンナ編につづき、第3回目はフィンランド第2都市で、サウナキャピタルと言われている「タンペレ」

タンペレってこんなトコ

タンペレは、フィンランドの首都ヘルシンキから鉄道で1時間半ほど。湖を利用した水力発電によって、工業都市として発展した。人口の多さはヘルシンキに次いで2位。ゆえにフィンランドの第2都市ともいわれている。ムーミン博物館などの観光名所も豊富にあり、ショッピングにも最適。 また、タンペレは公衆サウナが35軒もあり、「サウナキャピタル(サウナの首都)」と賞されている。 湖水地方でありながらも大型ビルやショッピングモールが立ち並ぶ 地元のスーパーマーケット。おみやげから日用品の買い物まで楽しめる 地元ならではの採れたて食材。イートインもできるから楽しい

これぞタンペレの公衆サウナ!ラウハニエミサウナ。

今回のフィンランド旅でもっとも印象に残っているサウナといっていい。タンペレの中心街から車で約20〜30分ほど、こじんまりとしたビーチのそばに佇むサウナ。それがラウハニエミサウナだ。 撮影: Laura Vanzo 提供: Visit Tampere ラウハニエミサウナのサウナ室に入るとまず音におどろく。サウナ室を温める熱源は、フィンランドでは薪や電気が主流だが、ここの熱源はオイル。オイルを燃やし、強靭な火力でサウナ室を温めているため、ゴオォーッというパワフルな音が響き渡る。サウナストーンもカンカンに熱くなっているので、一回のロウリュで一気にサウナ室は灼熱になった。 撮影: Mikiki Tokairin 提供: Visit Tampere サウナを出ると、すぐ目の前の湖でクールダウン。体感温度2℃ほどの超強冷湖。サウナ室との温冷差がすさまじい。 ビールとソーセージを食べながらサウナを楽しむこともできる。フィンランド人はとにかくビールとソーセージが大好き!

サウナアイテムの祭典!ワールドサウナフォーラム

サウナアイテムの展示、商談、プレゼンテーションが行われ、世界中からサウナ関係者が集まるビッグイベント「ワールドサウナフォーラム」。このイベントが、タンペレの中心地にある「サウナレストランKuuma」で行われた。 今回は特別にこのイベントに参加。会場はサウナばりの熱気に包まれていた。 会場には無数のサウナアイテムが展示。その場でビジネスの話になる 展示されていたアイテムは、サウナ用の石鹸や、 外気浴も難なく楽しめるかなり高性能なガウン アウフグース専用のタオルなどあった。アウフグース専用タオルは、かなり厚手でずっしり重く、ぶあつい風を効率的に送ることができる。このタオルは、東京上野のサウナ施設「 サウナ北欧 」で実施するアウフグースイベント「 北欧乃風 」で使用します。

洗練されたサウナ施設「サウナレストランKuuma」

ワールドサウナフォーラムの会場となった「サウナレストランKuuma」。2018年にオープンしたばかりの新しいサウナで、レストランやコミュニティスペースが一体となっており、館内はとてもスタイリッシュ。2つのサウナ室と、建物の外に湖の水を利用したプールのような水風呂(?)がある。タンペレに行くときは絶対に行ってほしいサウナ施設のひとつ。 サウナ室その1。まるで採石場のようにワイルドにストーンが積まれている。ここに向かってロウリュするのが最高に気持ちいい。 サウナ室その2。ロウリュ用の水が用意されているのに、一見どこにロウリュしたらいいのかわからない。しかしよく見ると… なんとこんな仕掛けがあった!一回のロウリュで猛烈な蒸気が充満する! サウナ室を出ると向かうは屋外。湖を利用したプールにドボン。そのまま外気浴もできる

おさえておきたい!超有名ドーナツ

ここで恒例のフィンランドグルメを紹介。フィンランドレポート第1話でも紹介した通り、フィンランドはコーヒー消費量が世界一。それにともないコーヒーに合うスイーツがたくさんある。 今回紹介したいのは、タンペレの名所、「ピューニッキ展望台」の1階にあるカフェ。ここのドーナツは地元でもかなり有名で、ドーナツを求めて長蛇の列ができることもある。濃厚でずっしりとした食べ応えのあるドーナツは、スイーツとしてというより、ランチとして食べるのがおすすめ。 これがピューニッキ展望台。最上階からの景色がとても美しい。入場券は1階のカフェで購入できる。

フィンランドならではのおどろきのサウナ体験

今回のフィンランド旅でもっともおどろきだった体験は、タンペレ中心地から車で1時間半ほどの場所。塗装整備された道路もビルも街灯も無い、深い森の奥にたたずむコテージ「コスケラスモークサウナ」にて。 工業都市らしい近代的なタンペレ中心地からガラッと雰囲気が変わる。 コスケラスモークサウナの周りにはいくつかのコテージがあり、まずはそこでサウナセレモニーを行う。サウナセレモニーとは、コテージの中の小さな部屋で、静かに心を落ち着かせ、目をつぶり、自分をゆっくり見つめ直す儀式。ひとつ、自分に対する思考のテーマを決めて、サウナに向かう。 これがコスケラスモークサウナ。実際にサウナに入ったのは夜だったが、夜のサウナは一切の灯りや電気もなくまっ暗。サウナセレモニーで決めた自分へのテーマをただただ思考する。とても原始的なメディテーションサウナだった。 コスケラスモークサウナでメディテーションを行った翌日。改めてサウナ室内を撮影。朝でもサウナ室内はまっ暗。 雄大な湖と深い森。ここのコテージで一夜を明かしたが、テレビも無く電波も届かない。現代のインフラから隔離された場所にいると、いかに今が恵まれた環境で生きているかを痛感する。日本ではなかなか出来ない貴重な経験をした。

ラウハニエミサウナ、サウナレストランKuuma、そしてコスケラスモークサウナ。まったくテイストの違う3つのサウナ経験は、フィンランドのサウナの奥深さを教えてくれた。

次回はフィンランドレポート最終回!
フィンランドのサウナ文化を集約した「サウナビレッジ」や、ベッドからオーロラを観ることが出来るリゾートホテル「レヴォントゥリリゾート」がある「ユヴァスキュラ編」。 お楽しみに!

取材協力: Visit Finland
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