フィンランドレポート【ラフティ編】
サウナ発祥の地であり、サウナが生活に密着している北欧の国フィンランド。サウナタイムのサウナーけたがフィンランド各地のサウナに行き、フィンランド独自のサウナ文化に触れてきた。その体験をフィンランドのみどころをふくめ4回にわたり徹底レポート。第1回目は湖とデザイナーの街「ラフティ」から。
フィンランドってこんなトコ
フィンランドは、ヨーロッパの北東に位置する国で、広さは日本でいうと北海道と本州と四国を合わせたほど。人口は約550万人で、おおよそ兵庫県の人口と同じくらい。土地の70%が森林で、約19万もの湖が点在する。広大な敷地に多くの自然。日本と比べて一人当たりのパーソナルスペースが圧倒的に広く、また自然災害もほとんどないのでストレスが溜まりにくい国といわれている。それゆえ、フィンランドは国際連合が発表している世界幸福度ランキングで2年連続1位を獲得している。 なお、人口550万人に対し300万ものサウナを有しており、フィンランド人にとってサウナは生活にかかせないものになっている。 日本からフィンランドに行く所要時間は概ね9時間40分ほど(成田空港〜フィンランド)。フィンランドに行く際は「フィンエアー」がベスト。日本各都市からフィンランドへの直行便があり、機内も北欧デザインで過ごしやすい。
湖とデザイナーの街ラフティ
最初に訪れた地域は、フィンランドの首都ヘルシンキから車で1時間ほどの街、ラフティ。 ラフティは約200人のデザイナーが活動しており、木材を主な原料とした家具と工芸品産業が盛んな地域。中心地から少し足を伸ばすと、息をのむほどに美しいパイエンネ湖などの大きな湖があり、湖畔リゾートでゆっくり過ごすこともできる。
北欧グルメも紹介
ここでフィンランドグルメも紹介。フィンランドはコーヒー消費量が世界一で、コーヒーに合う様々なスイーツがある。とくにブルーベリーやカシスベリーなどの生産が盛んで、これらを使ったパイやヨーグルト、クッキーなどが豊富。今回はブルーベリーやストロベリーなどの味がしっかり際立ったボリューミーなパイをいただいた。フィンランドでスイーツを食べる時は、スイーツだけでしっかりお腹にたまるので、ランチやディナーを腹六分目くらいにしておくのがコツ。
スモークサウナと湖ダイブ。これぞフィンランドサウナ。
さて、おまちかねのフィンランドサウナ。ラフティでのサウナ体験は、中心地から少し移動した湖水地域アシッカラ地区。フィンランドで二番目の大きさを誇る湖、パイエンネ湖に隣接し鬱蒼とした森林に佇む「レフモンカルキリゾート」で。 パイエンネ湖の湖畔に3つのサウナとホットタブ(露天風呂)があり、こころゆくまでサウナを楽しめた。
フィンランドサウナといば、伝統的なスモークサウナ。室内を何時間もかけてスモークで燻し、サウナ室内の小さな通気口などからゆっくりと煙を外に逃す。
電気ストーブや遠赤外線などのサウナと比べ、何倍も手間がかかるスモークサウナ。ゆえに、室内はスモークのなんともいえない芳醇な香りに包まれる。
こちらは湖に面したガラスパノラマサウナ。雄大な湖を眺めながら入るサウナは格別。
エスキモーが冬に住む雪塊の家「イグルー」を模したイグルーサウナ。
イグルーサウナは、熱源である薪の量とロウリュによってはかなり強靱なセッティングになる。
サウナでしっかり蒸されたあとは、フィンランドの醍醐味、広大な湖へのダイブ。10℃を下回るキンキンの湖から上がると、最高のととのいが待っている。
フィンランドで近年取り入れられているホットタブ(露天風呂)。湖で冷えた体をゆっくり温めてくれる。
フィンランドのサウナ室は、テレビや音楽もなくただただ静か。ときおり爆ぜる薪の音や、ストーブから見える炎のゆらめきを眺めてるととても落ち着く。サウナの休憩中にアルコールを飲めるのもフィンランドサウナの楽しみのひとつ。
次回は、
フィンランドオリンピックの時に造られた伝統的なサウナ「オリンピックサウナ」や、厳粛な雰囲気の古城「ハメ城」がある
「ハメーンリンナ編」
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どうぞお楽しみに!