朝のサウナでスイッチオン。 サウナーヨモギダ流 朝サウナのススメ

朝にサウナに入る 人が増えている。日中の仕事のパフォーマンスを上げるため、血流をよくしてキレイになるため、はたまた朝からさっぱりするため。その目的は人それぞれだが、朝サウナにはどんな効果が期待できるのか、またそのためにはどんな入り方がいいのか。今回は、サウナに対し広い知識と深い考察をもつ、サウナーヨモギダことヨモギー氏に、 朝サウナの効果と入り方 について伺った。

朝サウナの一番の目的は、「スイッチをオンにすること」

朝にサウナに入ること、いわゆる「朝サウナ」で期待できる効果とは?

- ヨモギー氏 「一番は、目が覚めることですね。寝起きってグレーじゃないですか。これがパッと目覚めるんですよね。朝サウナはぼくにとってスイッチです。眠っている間のオフ。仕事を始める時のオン。このオフからオンに切り替えるスイッチです」

朝サウナをするときとしないときとでは日中どういった違いがあるのか。

ヨモギー氏 「朝サウナしないときは午前中から仕事の切り替えができなくて、だらだら過ごしてしまいがちです。自律神経の切り替えがオンになってないので、仕事をしながらオンにしていくんですよね。それで午前中を無駄にしてしまう。ただ朝サウナに入ると、サウナの中で既にオンにしているので、午前中からトップギアで仕事ができるんです。充実した1日に朝サウナは欠かせません。もし、1日に1度しかサウナに入れないなら、朝に入ります。」

朝のサウナでスイッチをオンにする。夜のサウナの入り方とは違うということですね。

ヨモギー氏「全く違います。夜のサウナの入り方はオフ、リラックスするための入り方。朝のサウナの入り方は、スイッチをオンにするための入り方。そこを気をつけてます」

では、具体的なスイッチをオンにするための朝サウナの入り方を教えてください。

朝サウナ用のサウナ室の入り方は、短く入る。上段に座る。気を抜かない。

まずは、朝サウナ用のサウナ室の入り方を教えてください。

ヨモギー氏 「入る時間を短くします。夜のサウナのように、10分とか入ってしまうと、体力を使い疲れてしまいます。朝のサウナは5分〜6分が目安。なので短い時間できちんと発汗するためになるべく温度の高い上段に座ります。そして入っている間は夜のようにオフモードでリラックスして入るのではなく、仕事のことや今日のスケジュールなど考えながら入ってます。気を抜いてだらっと入るのではなく、あくまでオンモードで集中して入る。そんなイメージです」

水風呂の時間は少しだけ長めに。交感神経に傾けるイメージ。

次に、朝サウナ用の水風呂の入り方を教えていただけますか?

ヨモギー氏 「逆にこっちは少し長めに入ります。時間にして2分ほど。朝のサウナは常に集中して入っているので、水風呂中に思いっきり自律神経を交感神経に傾けます。それゆえ少し長めに入ります。あと、そもそも、朝起きて浴室に来ると、一番最初に水風呂に入ります。寝ている間は体が温まり火照りやすくなるのでいわばサウナ中みたいなもんなんですよね。なので朝一番ですぐ体を水風呂で冷ましてからサウナ室にいきます。朝一番の水風呂はいいですよ。その時点ですでにグッとスイッチがオンになります」

サウナ後の休憩は立ったまま。 リラックスモードに傾けない。

では、水風呂から上がった休憩の仕方でポイントはありますか?

ヨモギー氏 「休憩は立ってやります。座りません。理由はオフにしきらないためです。サウナに短く集中して入り、水風呂でしっかり冷やす。朝はどちらも交感神経を刺激する入り方をしますが、唯一休憩中は、副交感神経、いわばリラックス感がどうしても働いてしまいます。それを働かせすぎないようにする。そのために、座るのではなく立って休憩します」

たしかに、朝サウナ中のヨモギー氏から、リラックスしている様子は一切見受けられなかった。

ヨモギー氏 「朝サウナ中はずっと集中しています。だらけた感じにはしません。椅子に座ってゆったりするとか背もたれにもたれるとかやりません。常に何かを考えながら、キビキビしています。なので、浴室にいる時間はせいぜい20分から30分くらいです」

朝ごはんはきちんと食べる。移動中は座らない。

サウナ後の過ごし方はどういった感じですか?

ヨモギー氏 「時間があれば朝ごはんをきちんと食べます。なるべく朝定食がいいですね。栄養のバランスもいいですし、糖質もしっかりあります。あと、サウナ施設を出て、仕事先に行くときに、ぼくは電車をよく乗るんですが、席にはいつも座りません。ここでも集中の糸を切らさないようにしています」

ここまで仕事を始める前にコンディションを整えておくと、素晴らしい仕事のスタートが切れるだろう。それにしても、朝サウナ後の朝定食はものすごく美味しそう...

寝ている時のオフ。仕事の時のオン。その切り替えのスイッチが朝サウナ。

今回、 ヨモギー流朝サウナの入り方 を伺ったが、まとめると、

  • 朝起きてすぐに水風呂に入る
  • サウナ室にいる時間は5~6分。上段に座り気を抜かない。
  • 水風呂は2分ほど。
  • 立って休憩をとる。
  • このセットは1〜2回で、浴室にいる時間はぜいぜい20分〜30分。

寝ている時のオフ。仕事をしている時のオン。この合間に、体と心と頭をオンにするためのサウナ。 全体を通して気をつけることは、「気を抜かず集中する」。気持ちよくなるためのサウナではなく、スイッチをオンにするためのサウナだということ。 それが ヨモギー流の朝サウナ だ。これを習慣づければ、1日1日の仕事のパフォーマンスを劇的に上げられそう。これを機に、30分から1時間早く起きて、朝サウナを習慣にしてみては? サウナーの朝は早い!

(取材協力: サウナ&カプセルホテル北欧

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