東京錦糸町「ニューウイング」サウナーと共に常に進化し続ける施設。【サウナ銘店探訪1】

サウナ施設の銘店をフォーカスしていく【サウナ銘店探訪】 記念すべき第一回は、サウナー達から絶大な指示を得ている、錦糸町の「ニューウイング」。ここの責任者である、吉田支配人より、ニューウイングの、人気の秘密を伺った。

サウナーからの改善要望には全力で応える。吉田支配人の情熱と行動力。

サウナ施設に行くたびに、「もう少し水風呂が広かったら」「もう少し水が冷たかったら」「ロウリュウをセルフでやりたい」など、いろんな要望が出てくるだろう。ニューウイングの名物支配人、吉田支配人は、これらの要望に極力応えようとする。ただ、サウナーの要望に応えるということは、施設を改装したり、ビギナーを遠ざけたりとそれなりにリスクが大きい。それに負けず、常に進化し続けようとする吉田支配人の姿勢こそが、ニューウイング人気の最大の理由なのだろう。

ポイント① 床に水をぶちまける、温度が下から湧き上がる「床ロウリュウ」

ニューウイングのメインサウナは、「ボナサウナ」という、ベンチの中にサウナストーブが格納しているタイプのサウナ室だ。高温でありながら湿度も高く、身体に負担がないながらも、蒸気が下から湧き上がってきて上級者もしっかり楽しめるサウナ室である。不定期だが、なんとこのサウナ室は、ボナロウリュウなる特別なロウリュウを受けることができるのだ。ボナロウリュウは、バケツ一杯の水をサウナ室の床にぶちまけるもの。下段から猛烈な熱気が湧き上がってくる、ボナサウナならではのワイルドなロウリュウだ。

ポイント② 頭から飛び込める。 迫力満点の冷温プール

ニューウイング名物でもある、20人は入れるであろう巨大プール。15℃程の水温で、サウナで火照った身体をゆったりと冷やす事ができる。実はニューウイングには、プールとは別に水風呂があり、以前、水風呂が15℃ほどで、プールが20℃ほどだった。そこに、ある常連のサウナーが、「水風呂とプールの水温を逆にしてみてはどうか」という提案をしたのだ。本来、プールの水温を水風呂より低くするのは、ビギナーを遠ざけるリスクがあるので施設側はやりたがらない。しかし、吉田支配人は、サウナーの提案を受け入れ、物の見事にプールと水風呂の温度を逆にしたのだ。この広いプールは、サウナーの提案と、吉田支配人のチャレンジ精神あっての賜物。ちなみに、頭からきちんと汗を流すことを前提に、このプールは潜ることをOKにしている。なんせ、ここは水風呂ではなくプールですから。

ポイント③ この進化は止まらない。低温サウナをセルフロウリュウに改良

次々と斬新なアイデアで進化を遂げるニューウイングだが、メインとなるボナサウナとは別に、低温サウナが存在する。個性の強いボナサウナに比べて、多少利用率が低い低温サウナであるが、ここの人気を復活すべく、なんと吉田支配人は低温サウナでセルフロウリュウができるように改良したのだ。ラドル(セルフロウリュウ時に使う柄杓の様なもの)1杯で一気に熱さが増し、上級者でも十分楽しめるパワーのあるサウナ室に変貌。ボナサウナと交互に楽しんでみるのもニューウイングならではのサウナの入り方である。

ボナサウナ、セルフロウリュウ、巨大プール。個性的なつよみをもつニューウイングは、まさに1日いても飽きない施設。その一つ一つの特徴に、施設の良さが垣間見れるが、何よりニューウイングが常連に愛され多くのサウナーから敬意をもたれる最大の理由は、常に現状に満足せず、進化と改良を繰り返す、吉田支配人のチャレンジ精神なのだろう。この施設が1年後、2年後、どんな施設に新たな進化を遂げているか、楽しみで仕方がない。

関連記事を読む
サウナのサブスクリプションサイト「サウナタイムパス」