サウナ銘店探訪7 地上80mから見下ろす大分の街と山と海と空 大分県「CITY SPA てんくう」

大分県は大分駅のすぐ近く、ここになんと地上80m、建物の21階からの絶景を眺めながら入浴、外気浴をすることができる施設があるという。そこからの景色は大分の街、海、山、それを包む空を一望でき、都心や郊外、自然の中の温浴施設ではなかなか味わうことができない特別な開放感を全身で味わうことができる。銘店探訪初となる九州。そんなCITY SPA てんくうの人気の秘密を探った。

さすがは温泉大国大分県。だれが来ても満足させるクオリティの天然温泉

サウナ、水風呂、休憩、そのあとに湯船に入らないサウナーは多い。純粋にサウナを楽しむために、また、水風呂の後の爽快感をずっと保持するために、湯船に入らずそのまま帰る。だが、ここの天然温泉は湯船に入らずにはいられない。さすがは温泉大国である大分県。 地下700mから汲み上げた「大深度地熱温泉」(古代の植物に由来する炭酸ガスを含んだ深層熱水)は、手ですくった瞬間驚くほどのとろみがある。まったりとした肌ざわりの天然温泉は、湯船から上がるとさっと湯切れがよく、しかしその保湿は長時間続く。外気浴のシメにぜひこの美肌の湯を味わってほしい。

ポイント① 地上を見下ろす小さな窓。テレビのない明るく綺麗で爽やかなサウナ室

温泉で有名な大分ではあるが、サウナのポイントを挙げていきたい。暗く、落ち着いたサウナ室。テレビが見れて賑やかなサウナ室。様々な雰囲気のサウナ室があるが、ここ CITY SPA てんくうのサウナ室は一言で言うと「爽やか」。入って驚くのは、まず部屋の隅々までほこり、ゴミ、シミひとつない徹底して清掃が行き届いた綺麗さ。サウナマットから壁にいたるまで、常に清潔に保たれている。 小さな窓から朝は太陽光が、夜は夜景が見渡せ、テレビもなく、すっと自分に向き合うことができる。そしてこのサウナ室に入るオススメの時間帯は、ズバリ朝。朝になると、なんとラジオが流れているのだ。朝、サウナの小窓から街を眺めながらラジオを聴く。なんとも爽やかで楽しい1日の始まりにワクワクする。そんな時間を与えてくれるサウナ室なのだ。

ポイント②浴槽すりきりいっぱい。ぱんぱんに張った明るい水風呂。

水風呂の良さを語る上で、よく「オーバーフロー」とう言葉が使われる。水風呂に入った途端、浴槽から水がザバザバと溢れ出す現象のことだ。なんとなくもったいない気持ちに駆られながらも、なんとも豪快で気持ちがいい。 CITY SPA てんくうの水風呂は、写真を見てもわかる通り、足を入れただけでオーバーフローが起きてしまいそうなほどすりきりいっぱい。ぱんぱんに張られた水面に大きな窓からの光が映り、なんとも美しい水風呂の光景だ。そこにサウナで火照った身体をゆっくり沈める瞬間こそが、この施設の醍醐味といえるだろう。

ポイント③ 大分の海、山、街を一望。天空と一体化する外気浴

水風呂に身体を沈めたら、そのあとすぐに露天スペースに。CITY SPA てんくうの最大のポイント、天空の外気浴が待っている。地上80メートルから見下ろす大分の街並み。遮るものはなにもないパノラマ。吹き抜ける風と海の湿ったにおい。その全てを感じてゆっくりデッキチェアに腰かける。目を瞑ると、徐々に身体が空と一体化し、天空にもっていかれる感覚に陥ってしまう。そう、ここは日本の温浴施設の中でもトップクラスに高い場所にある施設。まさに天空の外気浴なのだ。なお、気持ちよすぎてついつい長く外気浴してしまい、体が冷えても安心。目の前には天然温泉と炭酸泉のインフィニティ風呂(浴槽の縁が見えずに、お風呂と景色の一体化を感じるお風呂のこと)があるので、すぐに身体を温めることができる。

この記事をご覧になっていただいて、もうおわかりかもしれないが、CITY SPA てんくうは、外気浴はもちろん、温泉、サウナ室、水風呂、その全てにさんさんと太陽光が降り注いで来る。その明るさ、開放感、爽やかさ。これらがCITY SPA てんくうの、最大の人気の理由かもしれない。

関連記事を読む
サウナのサブスクリプションサイト「サウナタイムパス」