東京都渋谷に誕生!! 話題の新店「渋谷SAUNAS」

2022年もあとわずか。今年もさまざまなサウナ施設が誕生した。
その中でも、サウナ界でとても大きな注目を集めたのが、なんといっても「渋谷SAUNAS」
この話題の新店の魅力を徹底して探るべく、オープン前の「渋谷SAUNAS」に取材させてもらった。

「渋谷SAUNAS」とは

東京都渋谷駅から歩いて4分。都内屈指のハイクラスホテル、セルリアンタワー東急ホテルを通り過ぎ、桜ヶ丘の坂を登ったところに威風堂々と構えるサウナ施設がある。それが「渋谷SAUNAS」だ。
東京都は、上野、新宿、池袋などサウナ激戦地区は多々あるが、この渋谷は各線のターミナル駅でありながら実はそんなに多くのサウナ施設は無い。
ゆえにたくさんのサウナーにとって、渋谷にサウナができることが渇望されていた。

そんな渋谷に男女合わせて9つのサウナ室、4つの水風呂、しかも外気浴までできるという夢のような施設ができた。
そしてなにより……、この施設の総合プロデュースが、あの「サ道」の原作者であるタナカカツキ氏なのだ!
日本はもちろん、世界のサウナを見てきたタナカカツキ氏が総合プロデュースで、男女が入れて、サウナ室が9つある。まさにサウナーにとって夢の理想郷、それが「渋谷SAUNAS」だ。

東側フロア「LÄMPI」

渋谷SAUNASの浴室は、大まかに2つのフロアからできている。
東側の「LÄMPI」、西側の「WOODS」
これらのフロアは男女で毎日入れ替わる。
「LÄMPI」は偶数日が女性で、奇数日が男性。
「WOODS」は偶数日が男性で、奇数日が女性。
まずは東側の「LÄMPI」から紹介。

2階の更衣室から着替えて浴室に入ると、最初に出会うサウナは「BED」

その名の通り、寝転がることが出来るサウナ。
フィンランドでは寝転がることができるサウナがたくさんあり、サウナ専用のマクラもある。
ロウリュの蒸気がじんわり体全体に覆ってきて気持ちいい。まさに蒸気の掛けぶとん。

続いてのサウナは「MUSTA」。MUSTAとは黒、という意味。

サウナ室内の装いは黒くそして静かなサウナ。明り、音など情報がまったく無く、ただただ静かな時を楽しむ。
フィンランドの湖畔の夜のような静けさ。

2階の水風呂の名は「MATALA」
これは「浅い」という意味。横になりながら全身を冷やせる。

注目して欲しいのはここ。頭をもたれさせる箇所。後頭部まで水がしっかりと浸る設計になっているので、全身くまなく冷やすことができる

浴室の階段をのぼり、3階にあがると外気浴ができるスペースに。
木目の明るいスペースで、深さ160㎝の大きな水風呂「SYVÄ」がお出迎え。

3階で最初に見つけたサウナは「KELO」

フィンランドから直接輸入した希少性の高い木材を贅沢に使用している。
そしてなんと、ここでウィスキングを受けることができるのだ。

そして、3階でひときわ注目を集めているのがこのサウナ、「SOUND」

このサウナ室の監修は、あの「MUSIC FOR SAUNA」でおなじみの、作曲家「とくさしけんご」氏。
音響にとことんこだわったこのサウナ室は、天井のかたち、スピーカーの位置などすべて計算されており、ひとたびサウナ室に重低音が響くと、全身の汗が奮い立つほど身体中に音が入り込んでくる。
SOUNDサウナに入ると、ぜひロウリュをしてほしい。ロウリュの音と、室内に流れている音楽は、音域が被らないように設計されているため、ロウリュの音がくっきりとサウナ室に響くのがわかる。
そしてストーブの上にある天板は独特の形をしており、音と一緒にロウリュの対流が室内にくまなくいき渡る。
世界中探してもここまで音にこだわったサウナ室はないだろう。

水風呂でのクールダウンの他に、ヨーロッパではお馴染みのガッシングシャワーもある。
渋谷SUANAS来館の記念に、ぜひひと引きしていこう。

西側のフロア「WOODS」

つづいては西側のフロア「WOODS」を紹介。

まずは2階の浴室から。
最初に見つけたサウナ室は「HARMAA」
HARMAAとはグレーという意味。

サウナ室はまさにグレー。サウナ室でグレーの装いは非常にめずらしい。明るいわけでもなく暗くもない。ふしぎな浮遊感にただようサウナ室。

つづいてのサウナ室は、なにやら嗅ぎ覚えのある芳醇な香りがサウナ室の前から漂ってくる、「VIHTA」

サウナ室の壁にヴィヒタが飾ってあるのはよく見かけるが、このサウナ室はなんと座ったベンチの目の前にヴィヒタが吊るしてある。
とても贅沢なヴィヒタの使い方をしたサウナ室。ロウリュのたびに濃厚で芳醇な香りがただよってくる。

なお、浴室内休憩スペースは、こちらのベンチでできる。ぜひ背もたれの角度に注目してほしい。
研究に研究を重ねた結果、あみだされたベストな背もたれ角度。
座ってみたらすごくわかる……。

3階にあがると、東側フロア「LÄMPI」と同じく深さ160㎝の水風呂「SYVÄ」がお出迎え。

そして、こちらにも「KELO」

もちろん、ウィスキングもできる。ケロの香ばしく甘い香りに包まれて行われるウィスキング。
想像しただけでととのいそう……。

そして、SYVÄの奥にもサウナ室が。名前は「TEETÄ」
TEETÄとはお茶という意味。
なぜその名前なのかは、入口の前ですぐわかる。

まるで茶室に入るかのように、小さな入口から身をかがめて入る。中は真っ暗なサウナ室。
静寂とわびさび。日本の心をしずかに映すサウナ室。

そして、ひときわ大きなサウナ室を発見。名前は「TUULI」
TUULIとは風という意味。サウナで風を意味するものといえば……。

そう、やはりアウフグース。アウフグースを実施するためにつくられた間取りをしている。筆者はアウフギーサーでもあるのでよくわかるのだが、ストーブからの対流をいき渡らせるための弯曲した天板。ストーブ前の広いスペース。ベンチの奥行き。これらすべて、アウフグースのための設計であることがよくわかる。

総合プロデュースはタナカカツキ氏

みごたえたっぷりの渋谷SAUNAS。
この夢のようなサウナ施設を総合プロデュースしたのは、多くのサウナーにサウナのきっかけを与えてくれた「サ道」の著者であるタナカカツキ氏。
渋谷SAUNASオープンにあたり、ご本人にインタビューをした。

ー渋谷SAUNASオープン、おめでとうございます。まず、渋谷SAUNAS全館とおしてのこだわりをぜひ、お聞かせください。

タナカカツキ「5つ、お伝えさせていただきます。

1、しっかり温冷交代浴ができる設備であること。
サウナ室、水風呂、外気浴、すべてに満足が行く施設は意外と少ないです。
SAUNASは頭まで浸かれる水風呂、すべてのサウナ室でロウリュがある。都心のサウナでは珍しく外気浴が出来ます。

2、ミシュラン2つ星の精進料理 醍醐 四代目 野村祐介氏監修による新業態のヴィーガンレストランが併設!
ととのったあと、体にやさしいビーガンフード、むちゃくちゃ美味しいです!

3「休息」のサウナの提供
サウナ室のテレビは、気休めになっても脳の休息にはなりません。
SAUNASのサウナは、森林浴に代表されるような自然特有の要素やリズムに同調するなど、適度な五感の刺激により人間の回復力を正常に戻す役割を担います。「脳の休息」をめざします。

4「美しく」あること
SAUNASは構造物としても美しく、清掃が行き届いていることはもちろん、館内は注意喚起などのポスターがベタベタ貼ってあるような空間ではありません。美しさは、人のマナーや振る舞いにも影響すると思っております。

5、変わり続けること
適度な新しい刺激があることで、脳はさらにリラックスします。
SAUNASは利用者にとって日常のルーティンの場所であることと同時に、
外気浴スペースの植物と同様、日々変化します。
温浴の楽しみを拡張すべく、新しいイベントやサービスにも挑戦します」

ーありがとうございます。館内入ってすぐに、おっしゃってくださったこだわりがとても伝わってきます。
たくさんみごたえのあるSAUNASですが、とりわけ「ここを注意深く見てくれ!」というマニアックポイントがあれば教えてください。

タナカカツキ「見てくれ!というお話でいうと、施設内、とくにサウナ室の照度は落ち着いた明かりで、視覚情報をできるだけ無くしています。SAUNASでは、注意書きや、商品ポスター、目から入る文字情報は極力避け、香りや、音、味覚や触覚を起ち上げていただき、感覚に満たされる体験を提供できればと思っております」

たしかに……。注意書きやポスターなどほとんどみないですね…。サウナーを信頼してくれているのが伝わり、とても嬉しく思います。
最後に、これから渋谷SAUNASを利用されるサウナーたちに一言ぜひお願いします!

タナカカツキ「SAUNASの施設内はできるだけ、ゆったり過ごしていただきたいので、混まないよう人数制限をしております。しばらくウォークインで入れる状態ではないと想像します。予約していただいてお越しいただけたらと思います。
そして、サウナ室のいくつかはセルフロウリュになっておりますので、周りの方にお気を配りながら、好みの湿度にしていただけたらと思います。サウナ初心者の見本となるような振る舞いを期待しております」

サウナのサブスクリプションサイト「サウナタイムパス」