千葉県浦安市 舞浜ユーラシア ケロサウナのひみつ

サウナ室の壁面に使われる木材は様々な種類がある。その中でもひときわ希少価値が高く、また独特な入り心地を誇る木材が「 ケロ 」といわれるものだ。1年で伐採できる量が限られており、予算的にも技術的にもケロが使われるサウナ室を造るのはかなり難しい。
そんな中、多くのサウナーから「ここのケロサウナは素晴らしい!」と言われる施設がある。それが千葉県は浦安市にある 舞浜ユーラシア だ。
今回は舞浜ユーラシアのケロサウナに完全特化した記事。ケロの定義や効能、さらにはサウナ室のこだわりまで、徹底的に取材した。

舞浜ユーラシアとは

日本有数のホテルサウナといわれ、「夢の国より夢の国」とも称されるほどサウナーから絶大な指示を得る舞浜ユーラシア。
千葉県は浦安市、舞浜駅から車で5分のところにあるこの大型施設は、ホテルメインの新館と、スパやブライダル設備がメインの本館で構成され、レストランや売店などコンテンツが豊富な大型ホテルだ。

スパもかなり広く、天然温泉をふんだんにひいてある。
広々とした内湯と、

源泉が楽しめる露天風呂。

サウナは高温低湿のフィンランドサウナと、

塩サウナがある。

しかし、舞浜ユーラシアを愛するサウナーがこぞって語る最大の魅力は、施設の総合力やサウナの種類や温泉ではない。
一言でいうと、「ケロサウナ」なのだ。

「ケロ」とはそもそもなんなのか

舞浜ユーラシアの魅力を語る上で欠かせないケロサウナ。今回の記事はケロサウナに完全特化した記事ということで、「ケロサウナとは?」「その効能は?」などなど、舞浜ユーラシアの温泉スパ支配人でもあり温泉入浴指導員の古市和由氏と、企画・PRを担当し、ウェディングプランナーでもある本間絵理氏に話を伺った。

今日はケロサウナのことをいろいろ伺います!よろしくお願いします! - サウナーけた

よろしくお願いします。 - 古市氏
よろしくお願いします。 - 本間氏

まずはケロサウナの定義を教えていただきますでしょうか。

- 古市和由 「ケロサウナとは、ケロという木材を使ったサウナ室です。ケロとは、北極圏より北、フィンランドで言うと北部のラップランドという地域で採れる木材のことです。松の木が立ったまま枯れて、枝や葉が全て落ち、さらに40年以上経ったものをケロといいます。
かなり希少価値が高く、フィンランドでも珍しい木材です。1年で採っていい量も決められていますし、その量は毎年減っています。そのせいか、ケロを使ってサウナ室を造ることは、フィンランドではとてつもないステータスといわれています」

すごい下世話な話ですが……。ケロってけっこう値段高いんですか……。

- 古市和由 「はい。かなり高いです。通常のサウナ室を造る木材のおおよそ6倍から10倍はします」

え!めっちゃ高い……。

- 古市和由 「はい。なので「木の宝石」と言われています。ケロを割ってサウナ室の壁面に張る造り方もありますが、舞浜ユーラシアのケロサウナはケロを丸太でまるまる使い、組み合わせログハウスのようなサウナ室にしています」

とんでもなく贅沢なサウナ室ですね……

ケロサウナの特徴

そんな木の宝石と言われているケロサウナですが、他のサウナ室とどのような違い、特徴、ひいてはどのような効能があるのでしょうか。

- 古市和由 「まず特徴として挙げられるのが「香り」です。ケロは独特の甘く柔らかい香りがあります」

わかります!あのケロサウナの扉を開けたときのふわりと華やぐ甘い香り。大好きです!

- 古市和由 「自律神経と嗅覚は密接な関係があるので、あのケロサウナ独特のやさしい香りで副交感神経に傾き、リラックスできます。
そして舞浜ユーラシアのケロサウナは70℃前後の温度にしていますが、これは鼻呼吸ができるようにするためなんです。温度が高いと鼻呼吸したら鼻の奥がピリピリしてしまいますが、温度が低いとそれがありません。なので、ゆっくり香りを楽しむことができます」

あとはなにかケロの特徴はありますか?

- 古市和由 「ケロは断熱性や保温性がかなり優れているので、サウナ室のセッティングが安定します。
フィンランドのラップランドのサウナ室とかになりますと、外気がマイナス40℃、サウナ室が100℃ほどと、気温差にして140℃をケロだけで仕切るわけなので、相当な断熱性をもっていると言えます。安定したマイルドな室温だと、副交感神経が優位になるので(熱すぎるサウナ室は交感神経が優位になりやすい)じっくり、ゆっくり、香りを楽しみながらサウナ浴できるのが、ケロサウナ最大の特徴であり効能でしょう」

ケロサウナを造ったのはフィンランド人のサウナビルダー2名

舞浜ユーラシアが建てられたのが今からおよそ14年ほど前。まだその頃はケロサウナを造るとなると前例も少なく大変だったのではないでしょうか。

- 本間絵理 「当時のエピソードを、フィンランドまでケロの買い付けに行ってくれた担当者に聞いたのですが、それはもう本当に大変だったようです。
ケロは基本は、フィンランドのさらに北部のラップランド地方にあるものなので、まずはそこまでケロを買い付けに行き、現地で粗加工した後、1ヶ月以上かけて船で日本に持ってきたんです。
その後、フィンランド人のサウナビルダーを2名、舞浜まで来てもらい、実際にこのユーラシアの中で造ってもらいました。
ケロはとても貴重な木材でひとつひとつ形が違うんですよ。それを一本一本ハンドカットで切って組み立てたんです。ホテル内で切るので、エンジンチェーンソーは使えず、全て電気のチェーンソーにしました。なのですごい時間と手間がかかったんです」

※ 電気式のチェーンソーはエンジンチェーンソーよりも静かで軽いがパワーが圧倒的に不足し、ケロのような太い木を切るのには適さない。舞浜ユーラシアのケロサウナに使われるケロの丸太はかなり大きいので、相当な労力がかかったものと思われる。

舞浜ユーラシアのケロサウナは、海を越えた木材と職人で手間ひまかけた賜物なんですね……

ケロの特徴を楽しめるためのサウナ室

そんなユーラシアのケロサウナですが、「ここを見てほしい!」という特徴はありますでしょうか。

- 古市和由 「まずはベンチの段差ですね。舞浜ユーラシアのケロサウナのベンチは、段差がかなり高いです。段差が高いと、足元の温度が寒くならないので、全身をしっかり温められます」

たしかに。あれだけ段差が高いと、上段と下段でかなりの温度差があり、誰と一緒に入っても同じ時間快適に過ごせますね。ぼくが一番好きな場所は、ケロサウナ入ってすぐ目の前の、一番上の段の排気口のすぐ横です。あそこは天井が低く、空気の対流もあり一番熱い気がするんです。

- 古市和由 「通ですねw この段差の高さは、まるまる一棟建てで建物を持っているユーラシアだからできるワザだと思います。
あと気にかけてほしいところは照明ですね。極力電球は少なくし、また直接照らさず間接照明にしています。音、映像、光、これらを遮断して、無になってリラックスしてほしい。ユーラシアのケロサウナのつよみをいかすためにも、極限まで削ぎ落としました」

考えられないほどの労力と時間とコストをかけて造った舞浜ユーラシアのケロサウナ。そのケロサウナを最大限楽しんでもらうために、音、映像、光を遮断し、段差を高くし、マイルドなセッティングにした。まさに奇跡と努力と工夫のサウナ室といえるだろう。

最後に、ユーラシアに来たらここを見てくれ!というポイントを教えていただけますでしょうか。

- 古市和由 「そうですね……。2階のスパの入り口に入ると、大きなヤシの木があるのですが、実はそのヤシの木の裏に大きい仏像が寝転がっていたんですよ。最近その仏像が引っ越して、いま4階のスパ階のどこかにいます。ぜひ探してみて一緒に写真を撮ってあげてください」

いやそれケロ関係ないですやん。
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