新時代のサウナイベント「オンラインサウナバザール」

新型コロナウイルスが猛威を振るい、外出することや人と会うことがはばかられるようになって数ヶ月。世界中の多くのイベントが開催中止を余儀なくされた。
そんななか、これからの時代の最先端をいくまったく新しいサウナイベントが開催された。それが「 オンラインサウナバザール 」だ。
今回はそのオンラインサウナバザールに潜入し、イベントの実態を探った。

オンラインサウナバザールとは

オンラインサウナバザールとは、「 Remo 」というブースを自由に行き来しながら会話できるウェブ会議システムを使ったオンラインイベント。
温浴施設の方や、物販中心のアイテムブランドなど多数出展者が集まり、自身のブースで直接お客さんとコミュニケーションをとる。
お客さんは、自宅にいながら多くの出展者、参加者と会話やお買い物が楽しめるのが特徴だ。
参加者は事前にイベントのチケットを購入し、その後取得したURLからイベントに参加することができる。
なお、今回のイベントの参加者数は、全国から集まりなんと300人を超えた。この規模のイベントをオフラインで行おうとすると、大型ホテルのボールルーム(大宴会場)ほどのスペースが必要になる。

買い物からトーク部屋まで。多彩な出展者ブース

オンラインサウナバザールでできることはおもに2つ。

  • 出展者のブースを巡る
  • トークイベントに参加する

まずは50団体を超える出展者が出すブースを巡ってみた。
「Remo」で表示されるブースをダブルクリックすると、そのブースに入り、出展者とトークや買い物をすることができる。ここではいくつかのブースを紹介。

まずは、初心者向けサウナブログ「 ザっくりととのうサウナ入門 」の管理人、やのしんさんのブース。「ザっくりととのうサウナ入門」は、サウナのイロハがとてもわかりやすくまとめられているのが特徴。ブースに入ると、なんと偶然偶然……。

ドラマ サ道のメインロケ地となった東京上野の超名店「 サウナ北欧 」のブースでは、サウナ北欧の菅支配人と、広報からアウフグースまでなんでもこなすマルチプレイヤーたくぞうちゃんがお出迎え。楽しいトークに花を咲かせた。

シンプルなデザインながらも抜群の着心地を誇るアパレルブランド「 sauna line 」のブース。管理人のみりさんとお話ししながらアイテムを購入することができる。ちなみにsauna lineは筆者の家族もヘビロテで愛用しています。

2018年の11月に火災によって消失してしまった、福岡県宗像市にあるロシア式サウナとロシア料理の店「 イズバ
なんと復興作業中のサウナ室を見せてくれた。
こういうことができるのもオンラインならでは。

アウトドアサウナといえばこの方達。昨今多くのメディアにも取り上げられている「 SaunaCamp. 」のブース。アウトドアサウナのことからSaunaCamp.のメンバーのプライベートなことまで、聞かれたらなんでも答えますというトーク部屋。

ウィスキングを日本のサウナシーンに浸透させたウィスキング集団「 しらかばスポーツ 」のブース。ウィスキングのあれこれをとても丁寧に教えてくれる。本場ロシア仕込みのウィスキング技術はすさまじく、イベントなどではウィスキング体験のチケットが即完売されるほど。

サウナ漫画「サウナ好きのカワウソ」を連載中の、イラストレーター兼タレント兼ナレーターとマルチに活躍する「 安住麻里 」さんのブース。とてもやさしいタッチの似顔絵を描いてくれる。お会計は、カメラ越しにペイペイを読み合って行う。

フィンランド政府観光局 」と「 北欧旅行フィンツアー 」もブースを出展。フィンランドについてのプレゼンテーションなどを行った。フィンランド政府観光局は、なんとフィンランド大使館から映像を繋いでくれた。参加者は普段見ることができないフィンランド大使館に興味津々。

クイズにロシアに女子トーク。参加型のトークイベント

オンラインサウナバザールのもう一つの楽しみ、「トークイベント」では3つの企画が行われた。
トークイベントが始まると、参加者は自由にRemoのチャット機能で感想や意見などを言うことができる。
ただトークを聞くだけではなく、チャットを使ってトークに参加できるのもオンラインイベントならでは。

まず最初に行われたのは、サウナ施設のこだわりや歴史をクイズ形式で出題する「サ界!ふしぎ発見!」
参加者全員の度肝を抜いたのはその映像クオリティ。地上波のテレビ番組を超越するほどの完成度で、参加者全員がマニアッククイズを楽しんだ。

女子サウナーが本音トークをする「Female Saunnner Talk Time」
普段どんなサウナに行っているのか。サウナではどんな過ごし方をしているのか。男性にはわからない女性専用サウナ「 ルビーパレス 」のマニアックなトークなどを披露。

フィンランド在住のサウナ研究家「こばやしあやな」さんと、SaunaCamp.の「大西洋」さんがロシアのバーニャ(サウナのこと)を教えてくれる「ロシア サ道入門」
日本のサウナとロシアのバーニャの共通点や魅力などを語ってくれた。筆者はこれを聞いて、今冬にロシア渡航を決意しました。

前代未聞のサウナイベントを運営したひとたち

この、前代未聞ともいえるオンラインサウナイベントを企画したのは3つのブランド。

サウナとソトアソビのトータルプロデュース「 株式会社SUNDAY FUNDAY
架空サウナのオリジナルアイテムブランド「 SEVEN STAR SAUNNER CLUB
そして、東京都品川区は大崎にある人気銭湯「 金春湯

今回、オンラインサウナバザールについて、株式会社SUNDAY FUNDAYの ガースー 氏に話を伺った。

最高に楽しいイベントでした!よろしければ、オンラインサウナバザールを開催しようと思った理由を教えていただけますでしょうか - サウナーけた

- ガースー氏 「サウナのつながりを絶やさないためです。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い施設は自粛休業を選択されるところが多く、サウナイベントは軒並み中止を余儀なくされました。その状況の中では、施設とサウナ愛好家のつながり、そしてサウナ愛好家同士のつながりがなくなってしまいそうになっていました。私自身も温浴施設に勤めていて、利用者の方から応援のメッセージなどつながりを感じられることが、今後の営業を続けていくために大きな力になることを感じていたこともありました。だからオンラインサウナバザールはコミュニケーションを主体としたイベントを目指したのです」

たしかに。今回のイベントでたくさんの出展者、参加者の方とつながりを持つことができました。それもオンラインならではの創意工夫があってのことだと思います。そんな「つながり」がたくさんつくれたオンラインサウナバザールですが、準備や運営、開催することなどに関して、大変だったことはなんですか?

- ガースー氏 「すべてが運営にとっても、参加者にとっても未知だったことです。オンラインでやるサウナイベントも、Remoというツールも、言ってしまえばコロナウイルスによる状況も全員にとって未体験。蓋をあけてみれば大盛況のイベントでしたが、開催前は誰もどんなイベントで、どんな体験が待っているのかが想像できない中での開催でした。そんな中、出展をしてくれた施設・団体のみなさん、チケットを買ってくれた参加者のみなさんには本当に感謝しています。あとはとにかく短い期間での開催でしたので、運営の3人は開催直前に全然寝られなかったことくらいですかね笑」

まったく先の読めないコロナ禍。わたしたちの生活を一変させ、大好きなサウナにも行きづらくなってしまった。そんななか、運営の人たちは、手探りでも何かできないかと考え、悩み、企画し、実行し、そうして気がつけば多くのサウナ愛好家がオンラインを通して一つの場に集まった。
ガースー氏のいう「つながり」は、たとえ対面でなくても実現できる。そう感じた素敵なイベントだった。コロナ禍がはやく終息しますように……。

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