ノスタルジー香る下町のザ・あったか銭湯
軒先にある年季入った逆さ海月を見て、こりゃ良い感じだなぁと期待に胸が膨らむ。入口から男湯、女湯と分かれているのも古き良き銭湯という感じ。天井部分が繋がっている銭湯ならではの構造のため、女湯からの会話が聞こえて来る浴槽は大きな湯船が一つだけ。バイブラは半身浴みたいに浅めだが、真ん中のバイブラが無い部分は充分深い。家風呂が普及する前は芋洗い状態だったのかな?と湯に浸かりながら思いにふける。サウナは別料金で100円追加。雛壇一段の4人が座れるスペース。TVもBGMも無く、目の前はガラス張りで浴場にいる人々が景色だし、彼らの会話がBGMだ。90度設定でやや低湿よりか?壁にはノシロ工業呉営業所と書かれたサウナの効能を謳う看板が。調べたら広島の地場企業みたいだ。ノシロ製ストーブにはサウナストーンが積み上げられ、エレメントが剥き出し。このストーブから来る熱が悪くない。というか、好きな部類だ。熊本の山都町にある通潤山荘に似てる。4〜5分もしたら充分に発汗できる。水風呂は下から湧き上がるように水を入れてるため、全体が攪拌され体感が低く感じる。多分20度くらいなんだろうけど、しっかりと冷える感覚あり。オーバーフローしてないように一見感じるから、もっとオーバーフローさせたら目にも気持ち良いかも。しかしながら、土橋という下町風情が溢れた土地にマッチした家風呂にはない良さとぬくもりがある昔ながらの素晴らしい銭湯だった。
大人入浴料(サウナなし) | ¥450 |
大人入浴料金(サウナあり) | ¥550 |